根津美術館 尾形光琳300年忌記念特別展 「燕子花と紅白梅」展

今年は琳派400年記念ということで、
年明けから色々な展覧会が開催されていますが、
尾形光琳も300年忌ということで、
燕子花屏風の根津美術館でも
大きな企画展が開催中です。


光琳作品のうち国宝は3点、
燕子花図屏風、紅白梅図屏風、八橋蒔絵螺鈿硯箱です。
このうちの屏風2作品が同時に展示されるのは56年ぶりだそうです。
 燕子花図は40代の作品、
光琳は本格的に画業に打ち込みだしたのが
40歳頃なのではじめの頃の作品、
紅白梅図は晩年の作品です。
どちらも見たことはありますが、
今回は光琳のデザインに重きを置いた企画展ということで
楽しみに拝見しました。

会場に入ると、はじめに展示されているのは
琳派の開祖、俵屋宗達と宗達工房作品。
私の大好きな「蔦の細道図屏風」!
これは金箔と鮮やかな蔦のグリーンの色彩、
デザイン的な構図、蔦の繊細なグラデーションが見事!
ホント好きですねー。時代を感じさせない。
光琳はおよそ100年前に生きた宗達から学ぶのですが、
琳派の摸倣による継承の特徴はここから始まります。
なので、はじめは宗達作品ってことで。

続いて、国宝の両屏風が登場です!
安定の燕子花図、隣に紅白梅図。
紅白梅図の当時の中央の水の流れは銀色、
かなりインパクトで存在感が違っただろうなあ、見たかったです。
伝宗達と光琳の槇楓図は見比べが面白い。
光琳が詳細に模写している感じが分かります。

その他は燕子花や流水などの墨図もあり
そのデザイン性を実感出来ます。
多岐にわたる制作活動をうかがえる展示も。

燕子花図の展示される季節は
庭園のカキツバタもはずせません。
お天気もよく、満開です!
カフェで一服して鑑賞させていただきました。